第20回ナデシコプログラムレポート(2023.06.11)

~泣いても笑っても最後のナデシコプログラム~

みなさま、こんにちは。2023 Miss SAKE 鳥取の都田亜衣莉です。

泣いても笑っても、最後のナデシコプログラムの日を迎えました。

ファイナリストのみんなで泊まる最後の夜。

この20回を振り返り尽きない話を惜しみながらの就寝。

そして酒坊様で迎える最後の朝。

一つ一つの時間を、コミュニケーションを、丁寧に紡ぐように過ごしました。

まず、酒坊の皆さま。

ナデシコプログラム期間中、いつも私たちを温かく出迎えてくださり、美味しいお料理と安心して過ごせる空間をご提供いただきありがとうございました。酒坊の皆さまにお会いできることもナデシコプログラムの楽しみとなり、前泊でお世話になる際には「ただいま戻りました」と、そしてナデシコプログラムに向かう際には「行ってきます」という挨拶がしっくりくるほど私たちファイナリストにとってもう一つの家のような存在でした。みなさまのおもてなしの心から学ばせていただくことが多く、いつも心満たされる体験をプレゼントしてくださる酒坊のスタッフの皆さまを尊敬しております。ご迷惑をおかけすることも多々あったかと思いますが、本当にお世話になりありがとうございました。

第20回ナデシコプログラムでは、以下の内容で講義を行いました。

●最終選考会プレリハーサル・面接

一般社団法人Miss SAKE ファウンダー 愛葉様、代表理事 大西美香様、事務局長 中村信次郎様、羽鳥麻矢子様

●いけばな~2023それ以降に向けて~

未生竜笹岡家元 笹岡隆甫 様

●「希望の風 奨学金」支援チャリティーコンサート 「さくらさくら」演舞

●最終選考会プレリハーサル・面接

昨日の反省を踏まえて行われたプレリハーサル。リハーサルに入る前から明らかにオーラの違うファイナリストたちに圧倒されながらも、昨日愛葉さんからいただいた「自分に集中」というお言葉を思い出し、パフォーマンスの時間は自分に集中することができました。もう一つ愛葉さんがおっしゃっていた「自分に集中して個々でいいパフォーマンスができれば、全体もいいものになる」というお言葉を体感した時間でした。今後もし大舞台に立たせていただくような機会があった場合、今回のリハーサルでの経験を肝に銘じ、自分が納得できるだけの準備を事前に行うこと、いつでも本番のつもりで行うこと、日常生活でも当たり前とも言われるようなことが出来ていなかった自分に改めて気づかされ、忘れずに実行したいと思います。

●いけばな~2023それ以降に向けて~

Miss SAKE最終選考会でグランプリに授与される華包を毎年制作してくださる未生竜笹岡家元 笹岡隆甫様にお越しいただき、「いけばなとは」そして「現代アートとしてのいけばなとは」といった点についてご講義いただきました。

私はお花が好きで、フラワーアレンジメントを習っていたこともあり、非常に楽しみにしていた笹岡先生の講義は、実に深いものでした。笹岡先生は、「いけばなとは、ただのアートではなく、その人の生き様を表しており、自分自身を律するものである。そして不完全であることを尊び、未完成だからこそ美しいという日本の美を表すもの。」とおっしゃっていました。フラワーアートは左右対称で盛りの花を完璧に配置し最高の瞬間をつくるのに対し、いけばなは右長左短と言われる通り左右非対称で蕾がちにいけることで変化を楽しむ、最高の瞬間はないというお考えだそうで同じお花の世界でもこれだけの違いがあるのかと、いけばなはまた独特な世界観の日本文化であるように感じます。

「花は師匠のような存在であり、花から時の移ろいを愛でる、この一生を大事にしようと思わせてくれるもの」という笹岡先生のお言葉には、花とご自身の仕事に対する愛とリスペクトが溢れていらっしゃいました。

いけばなをもっと身近に感じていただこうと車を器に花をいけたり、初音ミクとのコラボやteamLabとコラボレーションをして二条城でパフォーマンスをしたりと、常に新しいものを追い求め時代に合わせて革新を続けていらっしゃる姿は、私たちMiss SAKEも日本酒や日本文化をどう今の時代とマッチさせて伝えていくのか、ということを考えさせらる時間でした。

笹岡先生、この度は貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました!

先生の華包を間近で拝見できることを楽しみにしております。

●「希望の風 奨学金」支援チャリティーコンサート 「さくらさくら」演舞

第20回ナデシコプログラムが行われた日は、石川酒造様の石川社長のお誕生日でした。お誕生日を記念して、石川酒造様では「希望の風奨学金」支援チャリティーコンサートが開催されておりました。「希望の風奨学金」とは、東日本大震災により被災遺児となった青少年たちに、少しでも学業を継続できるような支援をしていきたいと国内外ロータリークラブ会員様の有志によって立ち上げられた奨学金制度で、今回行われたチャリティーコンサートの収益はすべてこちらに寄付されます。私たちも石川社長のお誕生日のお祝いの気持ちと、今までナデシコプログラムで大変お世話になった感謝の気持ちを込めて、主役の石川社長と藤間先生の演奏のもと「さくらさくら」を披露させていただきました。

会場には本当にたくさんのお客様がいらっしゃり、石川社長の人望の熱さを目の当たりに。石川社長はいつお会いしても楽しさが溢れていらっしゃり、この日も石川社長のお姿を拝見しながら、第1回ナデシコプログラムで初代Miss SAKEの森田真衣さんからもいただいた「とにかく楽しむ!」というお言葉を思い出しました。

本当に様々な感情と向き合ったこの3か月間。自分自身に対して自信を失ったり、失望したり、新たな一面を見つけたりと、このナデシコプログラムに参加しなければ得られなかった経験、見ることのできなかった景色をすべて自分の活力に変え、今後の人生に生かしていきたいと思います。

最終選考会は、今まで携わってくださった皆さまへの感謝を体現し、みんなでとにかく楽しむ!来てくださった方々にも来てよかったと楽しんでいただけるようなステージを作ります。

すべての出会いに感謝です。3か月間、本当にありがとうございました!

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2023 Miss SAKE 鳥取

都田 亜衣莉