第五回ナデシコプログラムレポート(2023.03.25)

先人たちの知恵

皆さまこんにちは。2023 Miss SAKE 鳥取の都田亜衣莉です。

2023年3月25日に第五回ナデシコプログラムが行われました。今回の会場は、第一回、第二回のナデシコプログラムが行われた、石川酒造様(東京都福生市)のビール蔵の2階を再びお借りして。講義内容はこちらです。

・米麹でつくる!化粧水・塩麹づくり体験

(株式会社北村商店 代表取締役 北村公克様、SHARE SENSE 乙部彩佳様)

・お手紙の書き方講座(初代Miss SAKE 森田真衣様)

・鍋&SAKE 酒粕チーズ鍋 with 超希少!沖縄アグー豚

(滝澤酒造様、株式会社コープニュース代表取締役 田中陽子様推薦)

 

早速、各講義の内容についてレポートさせていただきます。

(今回は大阪代表あかりさん、島根代表麻杏さん、沖縄代表花恋さんと同じテーブルでした!)

 

【 米麹でつくる!化粧水・塩麹づくり体験 】

皆さんは、米麹がどのように作られているかご存じでしょうか?

米麹は、精米したお米を洗米・浸漬した後に蒸し、そこに麹菌を入れ発酵させて作るそうです。お恥ずかしながら、私は米麹が出来る過程を今回初めて知り、こんなにも手間がかかって作られているのかと驚きました。さらに!麹菌は日本国の「国菌」に認定されており、主に3種類(黄麹菌、白麹菌、黒麹菌)の麹菌によって、作られるお酒が変わるとのこと。日本酒は黄麹菌を使用した米麹から主に作られているそうです。

また、米麹を作る上でポイントとなるのが、お米の精米度と水分量。麹菌は水分に反応するため、米の内部まで麹菌を浸透させて発酵させるためには、お米を包んだり蒸かしたりしてお米の内部の水分量を調節する必要があるそうです。そして、米内部の、タンパク質と反応することでアミノ酸を、デンプンと反応することでブドウ糖を発生させるため、精米度によっても日本酒の味が変わってくるとのこと。日本酒を造るにおいて、「一に麹、二に酛 (もと)、三に造り」と言われるように、麹が非常に大切で、いかに繊細な行程かということを実感いたしました。

さらに麹には、消化や吸収率をUPさせ身体への負担を軽くする作用があること、麹の酵素によってうま味や甘味が増し食品がより美味しくなること、栄養価が高いことなど、麹の効果について学ばせていただきました。私自身、漠然と「麹は身体に良いものだ」と認識しており、自分で塩麹や甘酒を作って料理に使用していたこともありましたが、きちんと麹の効果を知ると、より活用したいという意欲が湧きました。実際に茹でただけの鶏胸肉と塩麹漬けした鶏胸肉との食べ比べをさせていただいたのですが、茹でただけの鶏胸肉は鶏肉特有の匂いとパサパサ感がありましたが、塩麹漬けしたものはお肉の臭みが全くなく、非常に柔らかくてしっとり、思わず「美味しい!」がこぼれました。やはり「きちんと知る」ということは大切ですね。私も自宅で活用してみようと思います。

(北村様と乙部様の講義。私たちの質問一つ一つ丁寧にご回答いただきました。)

 

米麹を使用した化粧水と塩麹作りはとっても簡単!基本的に米麹と水があれば作れるというあまりの簡単さに驚きました!分量や浸水させる時間を変えることで化粧水や塩麹ができ、塩麹に関しては塩だけでなく、コチュジャンや大葉を入れたり、水の代わりにお醤油を使うなどすると変わり種の麹ができるとのこと。見本で作って頂いたにんにく塩麹は、香りだけでご飯が進みそうなぐらい美味しそうな香りがしていました。

 

化粧水に使用した米麹もすぐに捨てること無く、ハンドパックに!手の甲に5分ほど米麹を置いておくだけで、肌のきめが細かく白くなり、ここでも麹の効果を体感。身体にいいことばかりで、昔の人はこれをよく思いついたな~と先人の知恵に思わずあっぱれ!と言いたくなりました。

(ハンドパック中。向かって右の手のトーンがアップ!お肌がもっちもちでした。)

 

今回講義をしてくださったSHARE SENSEの乙部様は、普段は石川酒造様の敷地内に併設されているゲストハウス「酒房多満自慢」にて、ランチ付きの化粧水や塩麹作りのワークショップを行っていらっしゃるそうです。麹の効果を実感したり、改めて学べる良い機会ですので、関東近郊にお越しの際には是非参加してみてください。

北村様、乙部様、本日は分かりやすく楽しい講義をありがとうございました!

 

【 お手紙の書き方講座 】

続きまして、初代Miss SAKE 森田真衣様より、お礼状の書き方についてご指導いただきました。

仕事で添え文を用意することが多かったため、書き方についてはある程度知識がありましたが、もっぱらパソコンで打ち込んだものを添えていましたので、直筆となるととても緊張・・・。1文字1文字これでもかと言うほど丁寧に書くと全体のバランスが崩れ、かといってある程度リズム良く書こうとすると止め・はね・はらいが疎かになって自分にとって120%丁寧な文字と言えず、しばし格闘・・・。「字は人となりを表わす」と言いますが、1文字1文字にかけた時間と想いがきちんと字に乗ることを実感しましたので、あとは納得のいくバランスをとれるよう練習を重ねたいと思います。そして相手に対する敬意と思いやりの心を持ちながら、もしこれを自分が受け取ったらどう思うかという想像力を働かせ、誰が読んでもポジティブな印象を持っていただけるような文面を考えたり、便箋等を用意したいと思いました。

(真衣さんに伺ったことを踏まえて、Miss SAKE協会の代表理事大西様に宛ててお手紙を作成中・・・)

ご自身が心がけていることや工夫していることなどをいつも惜しみなく私たちに教えてくださる真衣さん。本日も貴重な講義をありがとうございました!

 

【 鍋&SAKE 酒粕チーズ鍋 with 超希少!沖縄アグー豚 】

夕飯も学びのお時間!ということで、今回は滝澤酒造様よりご提供いただきました酒粕と、沖縄県のゆいまーる牧場様から届きました幻の島豚「石垣島アグー」(株式会社コープニュース代表取締役 田中陽子様推薦)を使用した、お鍋をいただきました。

まず、今回酒粕をいただきました滝澤酒造様、実は石川酒造様で修行をした方が杜氏をされており、そのご縁でご提供いただきました。さらに、埼玉県の県米「さけ武蔵」を使用した「菊泉 さけ武蔵 吟醸生原酒」までいただき、酒粕チーズ鍋とアグー豚とのコラボレーションを楽しませていただきました。

ゆいまーる牧場様の「石垣島アグー」は、琉球在来豚同士を交配させた純アグー豚で、なかなか市場でお目にかかることのできない逸品。脂がしっかりのっていて非常に柔らかく甘みを感じるお肉でした。

石垣島アグーの脂と旨味が酒粕チーズ鍋のスープに溶け出し、濃厚な菊泉と良く合うこと!鍋のスープをあてに、日本酒が進みました!

(アグー豚とお鍋の材料、そして滝澤酒造様の菊泉!)

今回いただきました酒粕チーズ鍋の作り方や食べている様子は、YouTubeのMiss SAKEチャンネルにて配信予定です。ファイナリスト達の様子もお楽しみいただけますので、是非ご覧ください♪

(YouTube撮影をした中島監督班!今回編集・構成を担当してくれた長野代表の奈々さんと岡山代表の咲希さんは名字が一緒!ただ読み方がなかじまとなかしまで違います笑)

夕食時にもやはり、栄養たっぷりの酒粕を調理して食べることを始めた先人たちの知恵にただただすごい・・・と思うばかりでした。

滝澤酒造様、ゆいまーる牧場様、株式会社コープニュース代表取締役 田中陽子様、貴重な機会をありがとうございました。

今回の夕食では、各ファイナリストの地域のお酒とおつまみを持ち寄るという企画があり、お鍋を堪能した後はみんなで各地の地酒を楽しみました。私も持参したのですが、お酒好きのみんなに鳥取県のお酒を気に入ってもらえてとても嬉しかったです(^^)

(私が持参した鳥取県の美味しい物たち。みんなの「美味しい!」が最高に嬉しかったです!)

 

今回会場をお借りした石川酒造様ですが、毎月第4土曜日・日曜日は感謝デーということで、催しものや感謝デー限定のスイーツ等を販売されていらっしゃいます。限定品に弱い私は、昼休憩に大阪代表のあかりさんと、岐阜代表の蘭子さんと一緒に売店へ行き、感謝デー限定の酒蔵プリン・酒粕チーズケーキ、酒まんじゅうを購入!お昼休憩のうちにペロリといただいてしまいました。他にも生酒をその場で瓶詰めしてくださったり、酒粕詰め放題イベントを開催されていたりと、近隣の方々だけでなく遠方からいらっしゃっている方々で非常に賑わっていました。併設のレストランではテラス席もあり、タイミングが合えばバンドの生音演奏を聴きながらお食事も楽しめるようです。石川酒蔵様の取り組みは、地元鳥取の酒蔵さんでやってみても面白いなと思いましたので、また鳥取事務局や酒蔵さんにご相談してみたいと思います。

(岐阜代表の蘭子さんと大阪代表のあかりさんと感謝デー限定スイーツとともに)

 

本当に様々な視点から学びの多いナデシコプログラム。引き続き、様々な方面にアンテナを張って吸収し続けたいと思います。

以上、第五回ナデシコプログラムレポートでした。