第19回ナデシコプログラムレポート(2023.06.10)

~観光×SAKEの新たな可能性について考える~

皆さま、こんにちは。2023 Miss SAKE 鳥取 都田亜衣莉です。

3月から始まったナデシコプログラムも、いよいよ残すところあと2回となりました。

先日受講いたしました、第19回ナデシコプログラムについてご報告させていただきます。

第19回ナデシコプログラム講義内容

●フランス市場から考えるこれからの日本の成長について

Exa Innovation Studio代表 方健太郎様

●最終選考会リハーサル

一般社団法人Miss SAKE ファウンダー 愛葉宣明様、同 代表理事 大西美香様、事務局長 中村信次郎様、事務局 羽鳥麻矢子様、森田真衣様、2022 Miss SAKE JAPAN 磯部里紗様

●日本舞踊「さくらさくら」のお稽古

藤間流勘右衛門派 藤間美都也様

●鍋&SAKE~追手風部屋特製ちゃんこ鍋withサムライコーチン~

【 フランス市場から考えるこれからの日本の成長について 】

本日は、Exa Innovation Studio代表の方健太郎様にお越しいただきフランス市場から考えるブランドの作り方や、今後の日本の成長についてご講義いただきました。

方様は、2022 Miss SAKE Japanの磯部里紗様の上司で、フランスをベースにお仕事をしていらっしゃいますが、今回日本に滞在中のタイミングで私たちファイナリストのためにお時間を作ってくださいました。

Exa Innovation Studio様は、パリ・東京・ロサンゼルスに拠点を置き、様々なビジネスにおけるイノベーションやスタートUPをサポートし、自社でのスタートUP事業(梱包材やスキンケア用品等)も行っている企業様です。方様の講義の中で、印象に残っているお話が3点ございます。

1点目は、「なぜブランドは出来るのか?」という問いかけです。アパレル、食品、観光地、自動車etc…改めて「ブランド」に注目をして世の中を見渡してみると、ヨーロッパに多いことに気が付きます。Louis Vuittonは日本でのマーケティングにおける緻密な戦略により、世界的有名ブランドの地位を確立し、日本人女性に購入してもらうことは世界的に有利であることを証明したというお話は衝撃的でした。

2点目は、これからの日本において成長する産業は「観光」であるというお話です。日本への観光客は日本の人口1億2000万人に対してコロナ前が約3000万人、それに対しフランスは人口約7000万人に対して約8000万人が観光客と人口よりも多い観光客が訪れていることから、方様はフランスのブランド力の下支えをしているのは観光ではないか?国際的なイベントが多く開かれていたり、歴史的建造物や日本では味わうことのできない非日常的な空間などから、我々日本人はフランスといった西洋に対しての憧れを抱いている人が多いというお言葉から、フランスという国がもつブランド力を強く実感した瞬間でした。

では、アルコールのブランドはどうやって作れるか?これもまたワインとの対比が非常に分かりやすく、その地方でしか作れないといった希少性などがワインの価値を高めていきますが、日本酒はどうだろうか。私としては、ナデシコプログラムを通して地域の個性が出る日本酒のおもしろをより感じ、「その地域だからこそつくりだせるもの」こそが強みとなり希少性に繋がるのではないかと思っていましたが、「そもそも日本酒がそのような希少性を目指すべきなのか?日本酒のもつ希少性とは一体何か?」という方様の問いかけが非常に深く、日本酒を世界的なブランドとして価値を高めていくために必要なことは何か?そしてMiss SAKEとしてできることは何か?を改めて考えさせられました。

3点目は、「観光」に付随して、日本の観光地というのはフランス人が作り始めているというお話です。岡山県の直島や和歌山県の熊野古道、宿坊に泊まるetc…今となっては日本のメジャーな観光地として名を馳せている地域やアクティビティも、もとはフランス人が訪れ発信することで周りのヨーロッパ人が訪れるようになり、そして日本人へ、世界へと伝播していったそうです。日本人よりも意識の高いフランス人の方々に協力いただくことは、今後の日本を、そして日本酒をもっと世界に広めていくうえで重要なキーになると感じました。

方様、今回は貴重なお時間をありがとうございました!そして磯部様、私たちのために素晴らしい機会をご用意いただきありがとうございました。方様のご講義で感じたことを、今後のMiss SAKEの活動に生かしていけるよう精進いたします。

Exa Innovation Studio様公式HP

Home | Exa Innovation Studio (eisnetwork.co)

●最終選考会リハーサル

まだまだ日があると思っていた最終選考会まで残すところ2週間弱となりました。本日は一般社団法人Miss SAKEの皆さまにお越しいただき、最終選考会に向けてご指導いただきました。

今回の反省点としては、「リハーサルのためのリハーサルをするのではなく、本番と同じ意識で挑む」という意識が全く足りなかったことです。私なりに準備をしてきたつもりではいたのですが、いざ自分の番となると全く発揮できず準備不足を痛感いたしました。忙しい中私たちのために時間を割いてくださっている大西代表を始めとする一般社団法人Miss SAKEの皆さまにも大変失礼だと反省いたしました。特に大西さんの「失敗して恥ずかしい思いをするのはあなたたちだからね」というお言葉は胸に刺さり、今までたくさんのエールを送って下っている方々への恩返しの想いを込めたパフォーマンスをお届けしたいと気合いを入れていただきました。一般社団法人Miss SAKE ファウンダー 愛葉さん、代表理事 大西さん、事務局長 中村さん、事務局 羽鳥さん、真衣さん、私たちのために熱心にご指導いただきまして、誠にありがとうございました。

●日本舞踊「さくらさくら」のお稽古

この日は、ナデシコプログラムで大変お世話になりました石川酒造様の石川社長のお誕生日前日。翌日開催される「希望の風 奨学金」支援チャリティーコンサートにて、「さくらさくら」を披露させていただくことになり、第六回ナデシコプログラムの日本舞踊の指導でお世話になりました藤間流勘右衛門派 藤間美都也先生、そして演奏をしてくださる石川社長にお越しいただき、練習いたしました。

最初は踊ることでいっぱいいっぱいでしたが、何度も復習をするうちに情景を思い浮かべながら視線など見せ方を意識することができ、このタイミングで日本舞踊の所作などを復習できたことは最終選考会にも繋がる貴重な機会であると感じました。石川社長、藤間先生、お忙しい中お時間をいただきまして、誠にありがとうございました。

●鍋&SAKE~追手風部屋特製ちゃんこ鍋withサムライコーチン~

今回の鍋&SAKEは、第九回ナデシコプログラムでお世話になりました追手風部屋特製ちゃんこ鍋のレシピを特別にご教授いただき、Miss SAKE 岐阜ブランドパートナー様でいらっしゃる株式会社鶏の里ファーム・白鳥様よりご提供いただいた侍コーチンと共にいただきました。

「侍コーチン」とは、名古屋コーチンを鳥重商店様の熟練の職人様が手捌きしたものの総称で、「力士×サムライ×ナデシコ」日本を象徴するもののコラボレーション!と一人ワクワクしておりました。鶏の出汁がしっかり効いたお醤油ベースの優しいちゃんこ鍋と日本酒の相性は最高!残ったお出しに日本酒を入れ、美酒鍋としても楽しませていただき、大西さんを始めとする一般社団法人Miss SAKEの皆さまと、酒坊の皆さま、そしてファイナリストのみんなと共に過ごす最後の夜を噛みしめた時間でした。

レシピをご提供いただいた追手風部屋の皆さま、サムライコーチンをご提供いただいた株式会社鶏の里ファーム・白鳥様、そして様々な準備をしいつも我々を温かくおもてなししてくださる酒坊の皆さま、ありがとうございました。

追手風部屋公式HP

追手風部屋公式ホームページ (oitekaze.com)

株式会社鶏の里ファーム・白鳥様 鳥重商店グループ公式HP

トップ | 鳥重商店グループ (torisige.co.jp)

酒坊多満自慢様公式HP

ゲストハウス酒坊多満自慢(しゅぼうたまじまん) | 日本の食・お酒・文化を楽しむ東京都福生市のゲストハウス (shubou-tamajiman.jp)

そして最後に、本日1日私たちをサポートし、様々なご助言をくださった2022 Miss SAKE JAPANの磯部様、本当にありがとうございました。

どんな時でもにこやかに、場を和ませながらもきちんと締め舵をとっていらっしゃる磯部様は、私にとって憧れのヤマトナデシコです。

このファイナリストの中から、6月23日に磯部様よりMiss SAKE JAPANのバトンを受け継ぐのは誰なのか、ファイナリスト一同ドキドキワクワクです。

以上、第19回ナデシコプログラムレポートでした。

2023 Miss SAKE 鳥取 都田亜衣莉