第5回ナデシコプログラムレポート(2024.04.06)

『水、食、美の追求』

 

皆さま、こんにちは。

2024 Miss SAKE 鳥取の林原 有香です。

ナデシコプログラム5回目の講義を受講してまいりましたのでご報告します。

  • Miss SAKE直近活動報告

一般社団法人Miss SAKE代表理事 大西美香様、2023 Miss SAKE JAPN山田琴子様

  • 水の大切さについて

株式会社日本トリム 東京支社長 板津 好哉様、営業部 係長 川村 貴士様

  • 石川酒造見学

石川酒造株式会社 代表取締役社長 石川 彌八郎様

  • 健康になる食事学

株式会社コープニュース 代表取締役 田中陽子様

  • 田中陽子様推薦 いの豚取り寄せ鍋 鍋&SAKE(酒粕チーズ鍋)

 

Miss SAKE直近活動報告 

一般社団法人Miss SAKE代表理事の大西様、2023 Miss SAKE JAPN山田様より直近の活動についてお話いただきました。

一般社団法人Miss SAKE代表の大西様は、日本酒業界で商品開発として勤務されていたこともあり、20年近く日本酒業界に携わっていらっしゃるということです。

Miss SAKEの活動として今後プレゼンテーションをさせていただく機会が増えますが、本日の大西様のプレゼンは、自分が発表する気持ちで見る、ということを意識しました。

大西様の中の話で、ヨーロッパに行かれた際に日本刀を美術品として自宅に飾られている方がいらっしゃったそうです。海外に日本文化を大事にしてくださる方々がいらっしゃるということ。日本人として知っておくべき事、伝えていくべき事。今後さらに学びを深め日本文化に関心を持っていただけるように発信していきたいと思います。

Miss SAKEはメイドインジャパン全体のプロモーションとして活動しており、日本酒に加え、日本酒の原材料である米に関連し、今後は稲作も中心に据え活動して行くとのことでした。これまでホームページも含め、年間活動件数約400件とされておりましたが、昨今イベントにご依頼いただくことも増え年間約500件の活動となっているそうです。Miss SAKEとして、海外での活動のみならず、インバウンドの海外の方も多くなっていますので、日本においても日本語以外で日本酒についてPRできる力が求められるとのことです。

私は海外の方に日本酒を知っていただきたく国際利酒師や国際日本酒講師の資格を取得しましたので、積極的に活動し、日本酒の世界展開に貢献したいと思っています。

Miss SAKEでは、女性の活躍推進をサポートするとともに、女性活躍の基盤となる女性の体についてしっかりと学ぶ機会も提供されます。4月の後半には一日中、医療関係、栄養関係の方々など四名の先生方にお越しいただく予定になっています。

Miss SAKEに加え、Mrs.SAKEというコンテストもありますが女性活躍のためにも何歳になっても学びを止めないということも大事にされています。

日本酒は日本文化のハブ的存在でもあり、Miss SAKEの活動は多様なコラボレーションを見せています。これまで、JA様とフルーツと日本酒のプロモーションや、チョコレートやアイスに貴醸酒をペアリングするようなイベントも行っています。日本酒イベントのみならず、少し変わった活動としては一日警察署長、一日税務署長の活動も行っています。 日本酒をプロモーションするMiss SAKEが警察署長となり、水の配布を行いながら飲酒運転防止の活動をすることは非常にインパクトがあるようです。

Miss SAKEは海外大会も開催されていますが、応募いただく方々は日本酒の知識のある方は少なく、日本のアニメ、食、メイク等に関心を持って応募していただいていることが多くあるそうです。Miss SAKE JAPANを決める6月の最終選考会への参加が副賞となり、各国のMiss SAKEが日本で日本酒、日本文化に触れ、日本のMiss SAKEがおもてなしを行ない、各国ミス酒がまたそれぞれの国に体験を持ち帰り、各国で日本文化日本酒を広めていく。このようにMiss SAKE日本と各国のMiss SAKEが一体となり日本酒と日本文化の普及を推進しています。

Miss SAKEは地方大会はその地域のブランドパートナー様にご協力いただいております。来年は山梨大会も開催される予定で、近い将来、20地域まで増やす計画があるそうです。

私も鳥取大会からブランドパートナーの澤寿運輸様はじめ、多くの方のサポートをいただいておりますので、感謝の気持ちを常に持ち、発信して行くことを心がけ、ナデシコプログラムの講師の方に誇りを持っていただけるような、活動を通してお会いした方々に、会えてよかった、来てもらえてよかったと思っていただけるようなMiss SAKEとなれるよう精進してまいります。

山田さんからは主に海外での活動について共有いただきました。

先日は韓国でのイベントに参加され、約5000人もの参加者がいらっしゃったそうです。そのうち30代の方が多く、日本酒がおしゃれで格好よいと思ってもらえる存在であると伺い、日本でも日本酒がそのような存在になっていけるようMiss SAKEとしても貢献していきたいと思いました。

6月のMiss SAKE JAPAN就任から約120件のイベントをこなされてきたそうですが、キャビアや和牛といった専門家の方々と日本酒を絡めてイベントを開催し、日本酒×○○といったように何かを掛け合わせて活動を行うことで日本酒を広げていく活動も行われています。

必ずしも日本酒に直接関連したイベントのみではなく、米食味のコンクールでの食味審査や、司会等、Miss SAKEが活躍する場は大変多くなっているそうです。

先日は多摩のモノレールでのインバウンドのイベントに参加され、英語で多摩の紹介もされたとのことです。 私も地元鳥取でもそのようなイベントの開催をやってみたいと思っていたので。今から少しずつ準備を進めていきたいと思います。

山田さんはマレーシア、フィリピン、ベトナム、カンボジア、インドなど東南アジアを中心にMiss SAKEの活動として訪れた印象として、各国それぞれで日本文化、日本酒への人気が高まっており、大変注目を集めているということでした。

マレーシアでのイベントでは、Miss SAKE JAPANとして日本酒について英語でレクチャーを行われ、それが大変素晴らしいものであったことから、インドでのイベントでも日本酒の講師を依頼されたとのことです。私もイベントにおいては日本酒を振る舞うのみではなく、国際日本酒講師の資格も活かしながら、日本酒が一体どういうものであるのか、何を原料に、どんな工夫がなされ、どんな想いで造られているのか、そういったところまで伝えられるMiss SAKEとなりたいと思います。 

大西代表、山田様、貴重なお話を共有いただきましてありがとうございました。

 

水の大切さについて

日本トリム様は水を専門に扱う企業です。日本文化である稲作文化をプロモーションし、日本の企業の支援にも繋がるMiss SAKEの活動に賛同いただき、協賛企業となっていただきました。

同社の水は透析にも使用される医療用水としても使用されています。

同社の整水器から生まれる電解水素水は、肝臓に良いとされております。Miss SAKEの考えとしても、みなさまに日本酒を健康的に長く楽しんでもらいたいということもあり、肝臓の健康を重視しています。

同社の水は日本の大学病院や主要な病院で透析に使用されているほど信頼されており、43年前から水の製造に特化し特許も取得されていることから、他社には真似できない電気分解を行う整水器を販売されています。

体内の水分量は年齢とともに変化し、水分不足は健康に悪影響を与えるため、良質な水の摂取が重要であるとのことです。

同社の水は抗酸化性があり、活性酸素から体を守る効果があります。実際に講義の中で実験をいていただき、お茶のような抗酸化作用があると言われるものと比較しても、時間が経っても再度酸化しにくいことは大変驚きでした。

活性酸素は生活習慣病の原因とされており、タバコや紫外線、アルコール、農薬、食品添加物などが主な原因とされています。

講義内でいただいた水は大変飲みやすく、和らぎ水としても効果的だと感じられました。また、洗顔やお風呂の水としても使用でき、生活に欠かせない水の質を高めることで、生活習慣病の予防、内外からの美容効果が期待できるとのことで、継続して使ってみたいと感じるものでありました。

板津様、川村様、貴重なお時間をありがとうございました。

 

日本で一番ハーモニカのうまい造り酒屋の社長による酒蔵見学

ナデシコプログラムにて研修場所を提供していただいている石川酒造様より、まずは石川社長に講義をいただいた後、酒蔵見学をさせていただきました。

現在の代表取締役である石川彌八郎様は18代目となり、「石川彌八郎」という名前は代表に代々受け継がれています。そのような酒蔵さんは他にもあるようですが、伝統と文化の承継とともに戸籍上の名前まで変えられることには大変驚きました。

石川様の話では、日本全国に1,000の蔵元がいらっしゃる中、そのほとんどはユニークな方であるということでしたが、石川様も国語辞典を読むことを趣味とされ、辞書を集めていらっしゃったり、ハーモニカを演奏されたり、大変多彩なユニークで魅力溢れる方でした。

石川様はハーモニカの他ウクレレも弾かれますが、同じ楽器や音から全く異なる音楽ができあがることと、すべて米と麹を基本材料とする中、造る人によって少しずつ変わっていく酒造りには共通するものがあり、蔵元は1,000人以上いますがそのどれもが全く同じであることはなく、そこがまた面白いところであるというお話は大変印象的でした。

石川様はウィットに富んだお話をされ、人を惹きつけるユニークな面をたくさん持たれておりました。石川様のおっしゃる通り、蔵元の方はユニークな方が多いのかもしれませんが、そのユニークな方にもっとお会いしてみたいと思い、これから様々な酒蔵様を訪れ蔵元様とお話できることを楽しみに感じています。

同じ材料から何を、どのように工夫して作るのか?趣味を持ち、多くのことにも関心を持ちながら少し変わった視点で、多角的、多面的に見られるということが毎年少し違った日本酒も生み出していける源力となるのかもしれません。

日本酒に使われる麹は生き物です。日本酒造りは生き物を扱うため、思った通りにはいかない。手仕事なら尚更、毎年同じようには作れない、ということが多いかと思います。石川社長のお話を伺い、それは難しさであり、また楽しさであるのかなと思いました。今後酒蔵見学をさせていただく際には。その蔵元の方のご趣味も伺ってみようと思います。

石川酒造様には地下150mの井戸水がありそれを酒造りに使用されています。以前は20mの手掘りの井戸を使われていたようですが、20mも手掘りをされたと聞いて大変驚きました。

ここの地下水は硬水で、通常は硬水を使用すると発酵が進むため辛口の日本酒になるところ、ここはそうはならないようです。不思議だなあと社長もおっしゃってましたが、通常の理屈のようなものが日本酒にもある中で、そうではないことが石川酒造様では多くあるようです。これもまた生き物を扱う難しさであり、おもしろさであるんだろうなと思います。

 

石川酒造様には精米所がありこれは酒蔵としては非常に珍しく、精米所を持つ蔵は2割程度とのことです。蒸米も圧搾も現在は機械を使用されています。

日本酒造りは、非常に朝が早いというイメージがありますが、それは昔は蒸米の冷却は広げて自然冷却することが通常であったため最も気温が低い早朝に行うのが効率が良かったことが理由とのことでした。

見学後は、試飲もさせていただきました。無濾過、にごり、梅酒等いただきどれも非常に口当たりが良く味わい深く、試飲と言いつつもついつい飲みすぎてしまいそうになりました。順番としては甘辛、軽重、若熟成の順で飲まれるのが良いそうですが、その方が合わせられる肴やお料理によって、おすすめされるのが良いとのことでした。日本酒をご案内する際の参考にさせていただきます。

石川社長は私たちに特別な体験の機会をくださり、石川酒造様にある鯉のぼりを皆で揚げるという大変思い出に残る、貴重な機会もいただきました。

来週は地域のお祭りが開催されるとのことです。日本酒は地域や神社と深く結びついておりますが、たくさんの子供が参加していた時代とは異なり、最近は他の娯楽が増えたこともあり、神社のお祭りに子供が来ない状況が続いているそうです。地域を盛り上げようと石川様が昨年から神社の総代となられ、お祭り行事を始めたそうです。やはり日本酒と地域は密接に結びついているのだと感じました。私も地域貢献を積極的に行っていくことのできるMiss SAKEとなりたいと思います。

石川様、貴重な学びと体験の機会をいただき、ありがとうございました。

 

健康になる食事学 

コープニュースは、「生協と生協、生協と産地、生協とメーカーを結ぶ」をコンセプトに1995年より発行されており、大手食品企業、地域の小規模な商店やメーカー等、多くの方に読まれています。 その発行人が田中様で、 15年間食の安心安全に携わってこられました。大変有難いことに 田中様にMiss SAKEへ講義を行っていただくのも今年で3年目となります。

37%、これは日本のカロリーベースでの食料自給率です。多くの食料を輸入に頼り毎年減ってしまっている中、田中様からは、食に対しての正しい知識を身に着け、自分で正しく選択できるようになること、消費者リテラシーの重要性を教えていただきました。

  

アメリカ、カナダからの大豆は80%90%が遺伝子組み換えのようですが、

その背景には、アメリカでは大豆は家畜の食べ物という認識があり、遺伝子組み換えでも問題ないという文化があったからだそうです。

日本にとって米、麦、大豆は主要農産物として、なくてはならないものです が、他国と食材として前提が異なる可能性があるということは食の正しい選択のためにも認識しておくべきことだと思いました。

田中様は、経産牛をヨーコ牛としてプロデュースされています。

経産牛は日本では通常、コンビーフ、ペットフード、その他所在が分からないものに加工されてしまうことが多いようですが、ヨーロッパでは経産牛は健康な牛として認識されており、味わい深いとも言われ、一定の評価があるとのことです。日本でもヨーロッパのように経産牛ならではの味わい深さが認識されるようになれば良いと思います。

食について私も関心を持っていますが、まだまだ知らないことも多くある中で、正しい知識を身に着け、できるだけ体にも環境にも優しい選択をしていこうと思います。

田中様、この度は貴重なお時間をありがとうございました。

 

田中陽子様推薦 いの豚取り寄せ鍋。 (鍋&SAKE、酒粕チーズ鍋)

<株式会社グリーンシステムコーポレーション阿久津昌弘様からのご協賛>

グリーンシステムコーポレーション様は、エネルギー生産と有機農法を大切にした農業を運営されていらっしゃり、この度大変貴重な、中ヨークシャーを私たちのためにご用意いただきました。

(自然エネルギーと共に飼育された幻の中ヨークシャー)

中ヨークシャーとはイギリス原産の中型白色豚でずんぐりとした体、大きな頭、しゃくれ上がった鼻が特徴です。筋繊維が細かく、肉質が柔らかいとされています。脂肪の質にも優れ、美味しい豚肉。日本には明治時代に入ってきましたが、中ヨークシャーは一度に8頭産むところ、現在主流の豚は14頭産めるため、昭和30年以降は経済効率が優先され、LDW(三元豚)やハイブリッド(四元豚)にとって代わられてしまいました。

現在は0.1%の世界的にも大変希少な豚です。

阿久津様からいただいた、その大変貴重な、中ヨークシャー豚肉を、夕飯に酒粕とカマンベールチーズと一緒にお鍋にしていただきました。適度に脂肪がありながらも柔らかく、石川酒造様の純米大吟醸の酒粕と、カマンベールチーズにも大変よく合いとっても美味しかったです。

阿久津様、貴重なお肉のご協賛、誠にありがとうございました。

また、この日は酒粕チーズ鍋のYouTube動画撮影も行いました。

ペアリングする日本酒は、今回私が代表県の日本酒の持参担当となっていたことから、鳥取県東部の若桜町にある太田酒造場さんの鳥取県特有の酒米強力を使用した純米酒「辨天娘」を選びました。YouTube動画は後日公開されますので、楽しみにしていてください!

 

代表地域の日本酒紹介

今回の担当は秋田、長崎、京都、鳥取で、おつまみとともに持参した代表県の日本酒のプレゼンを行いました。

私は鳥取県の日本酒の辨天娘を持参しましたが、鳥取の酒米強力の使用、夕食の鍋に合う純米であることに加え、辨天娘の由来となっている弁財天がこの日の講義のように水と美に関連していたことから選びました。その他、鳥取の名産二十世紀梨をふんだんに使ったらっきょうと、白バラコーヒー牛乳のカントリーマアムをご紹介しました。始終笑顔で嬉しそうに話していて聞いている方も楽しかったと言ってもらうことができました。私にとって地元の紹介はやはり楽しく嬉しいものですので更に広げていきたいと思いました。

今後、Miss SAKEの活動として代表県の日本酒紹介の場が増えてきますので、飲んでみたい!と思っていただけるようなご紹介の仕方を磨き、酒蔵さんのストーリーや想いとともに伝えていきたいと思います。

この日は大西代表と2023Miss SAKE JAPANの山田さんも夕食までご一緒いただきました。山田さんは翌日もイベントに参加されるとのことでしたが、夜遅くまでファイナリストからの質問に丁寧に対応していただきました。貴重なお時間をありがとうございました。