手ぬぐいを知る ~実用性、機能性、ファッション性に富んだ日本文化~
皆さま、こんにちは。
2024 Miss SAKE 鳥取 林原 有香です。
ナデシコプログラム19回目の講義を受講させていただきました。
- 手ぬぐい講座:株式会社かまわぬ専務取締役 高橋基朗様
- 最終選考会リハーサル
- 鍋&SAKE 秋田の鍋
手ぬぐい講座
皆さんは手ぬぐいを普段使われていますか?
おそらく殆どの方が日常的には使用しなくなってきているのではないでしょうか。
「手ぬぐい」は、平安時代から日本で愛用されており、日本の伝統と実用性を兼ね備えた布です。文字通り手や、顔を拭いたりする他、物を包んだり、掃除に使うなど、その用途は多岐にわたります。手ぬぐいは使うほどに柔らかくなる手触り、定番柄はあるものの、実は豊富な色と柄があり、とてもおしゃれなのです!
実際、江戸時代には、おしゃれなアイテムとしても人気があったそうです。
手ぬぐいが生まれた背景としては、浴衣から始まっています。
浴衣は1反(約10m)程度もある生地から作りますが、仕立てる際に生地が余ってしまい、それがもったいないため、手ぬぐいにしたそうです。
端はきりっぱなしになっていますが、日本は高温多湿で、昔は脱水機もなかったため、洗った後に手でしぼり、乾かす時に、きりっぱなしの方が乾きやすく、また、端にゴミも溜まらず衛生的だったということからそのようにしたそうです。
きりっぱなしですと何度か使用していると横糸が出てきますが、1cm程度のところで止まった後はフリンジになるため、それ以上は出なくなるそうです。
その様子が、「新人からほつれが出なくなる」ことに重ね、フリンジになるまでのことを「育てる」というそうで、手ぬぐいに関わる方々が愛情をもって作られていることが伝わってきました。
実は手ぬぐいの染色は職人の手作業で行われ、この方法を「注染(ちゅうせん)」と呼び、明治時代に確立され、日本独自のものだそうです。染料を布に注ぎ込み、糸の内部まで染めることで、布が硬くならず、吸水性と乾燥性に優れた特性を持ち、天候や湿度に応じて染料や糊の固さを調整するため、各々の手ぬぐいが独自の風合いを持つことができます。
使えば使うほど柔らかくなり、色も自然に馴染んでいく手ぬぐいは、まさに「育てる」楽しみがあるのです。
現代ではあまり見かけなくなった手ぬぐいですが、手を拭くという元々の用途から派生し、絵柄を掛け軸の様にして楽しんだり、ヨーロッパでは表裏がないためスカーフとして楽しまれたり、ものを包んだりする等、実用性、機能性、ファッション性に富んだ日本文化なのです。
日本酒等の細長いものも、手ぬぐいでおしゃれな包み方ができ、いくつかの方法を高橋様から教えていただきました。ペットボトルのカバーとして使用することもでき、水滴を吸収するため、これからの季節にも重宝しそうですね。
私は風呂敷を趣味で集めており(日本酒をお持ちする際にもプレゼント時にも大活躍しますし)、海外の方にも折り紙のように正方形の布から実用的なクリエイティブでエコなものができることを、もっと伝えていきたいと思っていましたので、手ぬぐいも風呂敷とはまた異なる機能性やファッション性等を盛り込みながら日本文化として広めていきたいと思います。
最終選考会リハーサル
この日の後半は、最終選考会を翌週に控え、ステージ上での最高のパフォーマンスために動き方の確認や、各自自己PRの練習を行いました。
より綺麗に、しなやかに、ナデシコプログラムで学んで来たことも意識して動いていくことが求められます。
全身から溢れ出るオーラを輝かせるためには、どのように動いたら良いのか、あと数日の間にもっと改善していきたいと思います。
鍋&SAKE 秋田の鍋
この日はナデシコプログラムでお世話になった石川酒造様の宿泊施設、「酒房」での最後の夜となりました。
ナデシコプログラムで何度か行った、夕食時の鍋と日本酒のペアリングも今回が最後となり、最終回は秋田名物のきりたんぽ鍋をいただきました。この日も日本酒はファイナリストが地元から持参してくれたもので、毎回とても楽しく、学びの多い時間でしたので、終わってしまうのが非常に寂しいです。日本全国の日本酒はまだまだ知らないことが多く、ナデシコプログラムが終わった後もファイナリストと一緒に全国の日本酒について一緒に学び合う時間を作り、今後もファイナリストと全国の日本酒を世界に発信していけるよう精進して参ります。