第11回ナデシコプログラムレポート(2024.04.27)

『健康的なMiss SAKEとして日本の伝統を国内外に発信!』

皆さま、こんにちは。

2024 Miss SAKE 鳥取の林原 有香です。

ナデシコプログラム11回目の講義を受講してまいりましたのでご報告します。

  

  • いけばな~2024年それ以降に向けて~/未生流笹岡家元 笹岡隆甫様
  • 理学療法士が推薦するお酒との付き合い方 実践むくみ解消メソッド/株式会社インダストリアル・リエイゾン 専務、Joy of Sake Tokyo 事務局、理学療法士 松井理絵子様
  • 日本酒表現 English version/ 2023 Miss SAKE 山田琴子様

 

<いけばなとフラワーアート>

みなさんはいけばなとフラワーアートの違いをご存じですか?

日本の伝統文化である「いけばな」と西洋の文化である「フラワーアート」の対比は、単なる花のアレンジメントの違いを超えて、それぞれの文化が時間や美に対する異なるアプローチを反映しています。

フラワーアートは、花で一瞬の美しさや特別な瞬間を重視する傾向があります。

見ごろの満開の花や鮮やかな色彩を用いてその時の最高の空間を演出します。例えばセレモニー、結婚式やイベントなどの装飾も同じです。花々がその最も美しいタイミングと状態で配置され、一瞬の輝きを楽しむことに注視されます。

一方、いけばなは、花を通じて「時の流れ」や「移り変わり」を楽しむことに焦点を当てています。満開の花だけでなく、蕾や色の変化、時間や季節の移ろいを感じさせる要素が取り入れられます。これは、花が持つ生命の息吹や、自然の循環を大切にし、時の移ろいを楽しむ日本文化の精神を反映しています。

両者の違いは、その瞬間を捉えるか、時間の流れを感じるかという美意識の違いによるものです。フラワーアートは一時的な美しさを追求し、一瞬の輝きを楽しむ一方、いけばなは時間と共に変化する美を追求し、季節や自然の営みを感じ取ります。

いけばなは床の間で発達したので、正面から見ることを前提としています。一方でフラワーアレンジメントは花を敷き詰めることが多く空間はあまりありません。

いけばなは花びらが散る瞬間もそこに存在する美とされ、一輪の間に敢えて余白を生み出し、一つ一つの瞬間にフォーカスします。

いけばなの流派は200以上あるそうですが、

講義いただいた笹岡先生の流派である笹岡流は、「Less is More」最小限で豊かな空間を造ることを追求されており、花の種類も量も少ない状態で行うことが特徴だそうです。

フラワーアートは左右対称かつ完璧なものを美とする傾向がありますが、

いけばなは左右対称ではなく、「不完全」さを美とするということについて、大変寛容で温かな文化であると感じました。

笹岡様は今まであったものを見つめ直すことも大事とおっしゃっており、伝統の中にも革新的な要素を追求していくことで、また新たな文化の可能性が創造されていくと考えるととてもワクワクしました。

今回いけばなのお話をお伺いし、他の日本文化も伝統、革新どちらも大切にしながら後世に伝えていけたらと思いました。

笹岡先生、ありがとうございました。

 

<簡単マッサージでむくみ解消!>

日本国外で最も長い歴史を持つ日本酒の品評会である「全米日本酒鑑評会」というものがあります。一般公開利き酒は「ジョイ・オブ・サケ」と呼ばれ、ホノルル、ロンドン、ニューヨークを中心に開催されています。

今回マッサージの講義をいただいた松井様は、元理学療法士で「ジョイ・オブ・サケ」の東京事務局もご担当されておられ、同イベントの背景・歴史や日本酒輸出の現状についてお話いただきました。

  

その後、理学療法士としてのご経験から、むくみの原因やメカニズム、むくみを解消する方法について実践形式を交えながら講義いただきました。

日本酒を飲んだ翌日や、Miss SAKEとして着物を着てイベントに出させていただく際等、これからむくみが気になることが多くありそうですが、教えていただいたことは、リンパを刺激し、ツボを押したり、さすったり、日常生活に簡単に取り入れることができる方法です。

美しく健康的なMiss SAKEとしてみなさまとお会いできるよう、教えていただいたことを日々実践していきたいと思います。

松井様、ありがとうございました。

 

<日本酒を世界に発信!>

2023 Miss SAKE JAPANの山田琴子様より、英語で日本酒について説明する際の表現方法を教えていただきました。

Miss SAKEの活動は年間500件にものぼり、インバウンドを含め、海外の方に英語で日本酒やMiss SAKEについてお伝えする機会も多くあります。

以下内容を、空欄形式でポイントをおさえながら大変わかりやすく講義いただきました。

  1. 自分について
  2. 代表県について
  3. Miss SAKEについて
  4. 日本酒とは
  5. 日本酒の原料
  6. 日本酒の種類
  7. 日本酒の作り方
  8. 日本酒の楽しみ方(冷酒、熱燗等の温度帯や酒器等)

山田様は、インドやマレーシアでの英語での日本酒セミナーを実際に開催されてこられました。私も海外の方に向けてMiss SAKEや日本酒、日本文化についての発信を、直接お会いして交流しながら行いたいとも思っておりましたので、大変参考になり、更にモチベーションが上がるお話でした。

山田様、ありがとうございました。