Miss SAKEとしてのFirst Stepであり第一関門
皆さま、こんにちは。
2024 Miss SAKE 鳥取の林原 有香です。
3月16日(土)Miss SAKEの研修であるナデシコプログラムが遂にスタートしました。
ナデシコプログラムとは、伝統ある日本酒と日本文化の魅力を日本国内外に発信する「美意識と知性を身につけたアンバサダー」であるMiss SAKEとなるために、
6月の最終選考会までにMiss SAKEのファイナリスト(各都道府県代表者)が集まり、日本酒や日本文化、情報発信等に関する様々な講座を通じて日本酒及び日本文化への知識を深めていくものです。
緊張と楽しみが入り混じる心境の中、東京福生市の石川酒造様にて、初日は以下内容を受講させていただきました。
①ぶれない自分軸・自分らしさを発掘するコアチョイスメソッド:
一般社団法人Miss SAKE事務局長 中村信次郎様
②Miss SAKEとして、所作・マナー講座:初代 Miss SAKE 森田真衣様
③着付け講座:民族衣装文化普及協会様
④事務手続きについて:一般社団法人Miss SAKE 理事 田中康治様
⑤燗酒の付け方、粋な飲み方:株式会社北村商店 代表取締役 北村公克様
①ぶれない自分軸・自分らしさを発掘するコアチョイスメソッド:
一般社団法人Miss SAKE事務局長 中村信次郎様
まず、中村様ご自身についてこれまでのユニークなご経歴等をお話いただいた後、早速参加者それぞれで「人生のカルテ」を作成。
自分は何歳まで生きるのか、何を目的に生きるのか、自分にとっての幸せとは、をまず考え、そこから現在まで逆算し、では今何をすべきか?自分の価値観をどんどん深堀りし、そこから「自分らしさ」を見出していくワーク。自身の内面と向き合う時間です。
自分らしさとは=CORE(自身の核となる欲求)×RESOURCE(私の提供できる価値)
CORE(自身の核となる欲求)は以下
・愛・所属の欲求
・力(承認)の欲求
・自由の欲求
・楽しみの欲求
・生存の欲求
何事もそうかもしれませんが、周囲と調和・協力しつつも「自分らしさ」を自分で認識し、活かしていくことで、より自分にも周囲にも良い影響を与えられることを学んだ時間でした。
この講義中、バランスのとれた人生を歩み続けること、という仏教用語の「中道」という言葉に初めて出会いました。
苦しみも知ったうえで幸せを感じることができるという意味でのバランスで、人生良い時もそうでないときもあるが、それでこそ良いバランスがとれるという認識でいると、何かあっても思い詰めることなく少し気楽になれるのだと思います。
自分の人生を自分でコントロールし、ゴールを目指すには、自身のCOREを見つめ、個性を把握していきながら自分の軸を作っていくことが重要であり、
そのためにはセルフコントロール、コミュニケーション、考え方・捉え方も大事になること。これからMiss SAKEとして始動していくにあたり大変貴重な考えをご教示いただきました。
世の中には多様な価値観があり、異なる価値観に触れていくことは個人的にもとても好きなことではありますが、「”自分は”どういう時に何を感じるのか」を”自分で”しっかりと振り返り認識することで自分のこともよくわかるようになる。そうでなければ多様な価値観を受け入れられる柔軟で寛容な心はもちつつも、染まりやすく情報や周囲に左右されやすくなってしまうのだと思います。
Miss SAKEとして、私のこれまでの海外等での経験から得た、多様な価値観を受け入れられる強みを活かし、ブレることなくことなく活動していきたいと思います。
中村様のご自身の経験からくる、エネルギー溢れる講義をありがとうございました。
②Miss SAKEとして、所作・マナー講座:初代 Miss SAKE 森田真衣様
2014年の初代Miss SAKEで、現在も国内外での日本酒の普及に大変貢献されている森田様よりMiss SAKEとしての心得をお話いただきました。
Miss SAKEとしての絶対的な基準は無い中で、以下は意識すべきポイントであり、より充実した活動にも繋がることを学びました。
・フットワークの軽さ
・チャンスの神様は前髪しかない
・堂々としつつ常に笑顔(萎縮しない)
・自己管理を行う(食べるもの、着るもの、選択肢が無数にある中でも何を自分は選ぶのか?自分の機嫌は自分で取る)
・アピアランスに気を遣う
Miss SAKEの存在が蔵元様にもまだあまり知られていない初期の頃は、特に大変なことも多かったそうですが、それでも堂々と常に笑顔でフットワーク良く行動されていた裏で相当努力され、Miss SAKEとなり「全てが変わった」とおっしゃっていた今の森田様の佇まいからもそれを感じることができました。
感情、思いから行動にどう移せるか。自分は何をしたくて、何で吸収したいのか。
森田様のようにアンバサダーとして堂々と振舞えるよう、この研修を通じより自分に自信を持てるようになりたいと思います。
③着付け講座:民族衣装文化普及協会様
Miss SAKEの活動は、第一礼装である振袖での活動になります。そのため、いつでも自装できる必要があり、初日から着付け講座の時間をとっていただきました。
東京日本橋にあります民族衣装文化普及協会の先生方に研修会場までお越しいただきました。
事前の自習用の動画がありましたが、動画を見ても自分にできるのか不安でいっぱいでした。初日の講座は時間の関係もあり、帯を簡易的に締めるところまでで終了。
自分にとって、着物が日常で着られるくらい身近なものになるのだろうか…?と不安は残ったまま翌日に持ち越しとなりました。
他の皆も不安に思っていたようなので、できるようになったポイントを皆で教え合いながらも上達していきたいと思います。
④事務手続きについて:一般社団法人Miss SAKE 理事 田中康治様
この時間では、一般社団法人Miss SAKE理事の田中様より、主に経費申請に係る書類記載、提出方法についてご説明いただきました。
⑤燗酒の付け方、粋な飲み方:株式会社北村商店 代表取締役 北村公克様
初日は石川酒造様の敷地内にあるゲストハウス「酒房“SHUBOU”-多満自慢–」での宿泊のため、そちらへ移動し、夕食は株式会社北村商店の北村社長より、燗酒(あたためた日本酒)について教わりました。
江戸時代からの伝統的な湯豆腐と一緒にいただきました。お豆腐は弾力がありもちもちした中に出汁が染みて、こんなにずっと食べていたいと思ったお豆腐は初めてでした。燗酒と一緒だと尚更すすみました。
寒い季節に燗酒とシンプルながらも出汁が染みた湯豆腐はおすすめです。
一緒にいただいた日本酒は石川酒造様のお酒5種類でした。燗酒のみでなく、冷やでいただいたり、多様な飲み方で楽しみました。
日本酒は温度によって味わいが変わるというとてもユニークな一面があります。温めた温度によって、30度は日向燗、35度は人肌燗等、5度刻みで名前がついていることもとてもユニークだと思いました。
以前、海外の方からもwarm/hot sakeはどうやって作るのか?と聞かれたこともあり、私の出身地である鳥取県は燗酒文化を育んできた地でもあるため、本日学ばせていただいたことから自宅でも様々な温度帯の付け方を試し、燗酒を飲みなれない方にも楽しんでいただけるよう、美味しい飲み方を自分なりにご紹介できるようにしたいと思います。
ナデシコプログラムの初日は楽しみと不安が入り混じった1日でした。Miss SAKEとしてこれからたくさんの方にお会いさせていただく機会があるかと思いますが、会えてよかった、来てもらえてよかったと思っていただけるようなMiss SAKEとなれるよう、6月までの研修をファイナリストの皆と切磋琢磨しながら乗り越えていきたいと思います。
2024 Miss SAKE 鳥取 林原 有香