第16回ナデシコプログラムレポート(2024.05.19)

~漁業を盛り上げていく取り組み~

皆さま、こんにちは。

2024 Miss SAKE 鳥取の林原 有香です。

ナデシコプログラム16回目の講義を受講させていただきました。

今回も宮城県での特別プログラム(2日目)となっております。

この日は終日、石巻中央公民館で講義をいただきました。

ほや·銀鮭·日本酒各専門家の方による講義、宮城県産日本酒とのペアリング実食

·「株式会社あつみ屋」代表 ほや漁師、フィッシャーマンジャパン理事渥美貴幸様

·「株式会社飛梅」 副社長 佐々木國善様

·一般社団法人フィッシャーマン·ジャパン理事、株式会社マルキン

常務取締役  鈴木真悟様

·株式会社フィッシャーマン·ジャパン·マーケティング 海外事業部

プロジェクトマネージャー、東北・食文化輸出推進事業協同組合 営業責任者 吉岡泰貴様

·「日高見 平孝酒造 代表 平井孝浩様」による日本酒講義

 

ホヤ·銀鮭·日本酒各専門家の方による講義、宮城県産日本酒とのペアリング実食

<ホヤ>

みなさんは、「ホヤ」をご存じですか?

ホヤは東北地方を中心に消費されている海産物で、「ホヤ貝」とも呼ばれますが、実際には貝ではないそうです。ホヤは尾索動物に属し、実は人間を含む脊椎動物が一番近いグループに分類されるそうです。(人間に近いとは驚きです!)

味の特徴として、ホヤは甘み、塩味、酸味、苦味、旨味という五つの味覚をすべて備えた独特な食材です。水揚げ後すぐに消費しなければ風味が強くなるため、新鮮さが非常に重要です。加工品は新鮮なうちに処理されており、旨味が凝縮されています。ホヤを食べた後に飲む水やお茶、お酒が甘く感じられることがあります。実際に日本酒とのペアリングの際は本当に甘く感じられました!

栄養価も豊富なホヤは、成人病予防効果が期待されるタウリン、疲労回復や集中力向上、がん抑制に役立つグリコーゲンが豊富です。また、コラーゲン生成や抗酸化作用に役立つ亜鉛、免疫機能維持に必要な鉄、エネルギー代謝に関わるビタミンB12、抗酸化作用の強いビタミンE、認知症予防効果が期待されるプラズマローゲンなども含んでおり、美容と健康に非常に良い食材なのです。

生産地と生産状況として、2010年のデータによると、ホヤの生産量は10,272トンで、そのうち宮城県が84%、岩手県が10%、青森県が5%、北海道が1%弱を占めていました。東日本大震災の影響で養殖が壊滅的な打撃を受け、出荷可能な大きさに成長するまで約3年かかりました。2014年に再び生産が始まりましたが、韓国の禁輸措置により、2016年には生産量の約6割が廃棄されました。国内でも新たな販路開拓が急務となっています。

ホヤの種類は2300種程度あると言われますが、そのうち食用は数種類です。日本で主に消費されるホヤには「真ボヤ(マボヤ)」と「赤ホヤ(アカホヤ)」の二種類があります。

真ボヤ(マボヤ): 三陸地方で養殖され、殻には多数の突起があります。身は黄色です。

赤ホヤ(アカホヤ): 主に北海道から天然物が出荷されます。殻には突起がなく、身は赤みの強いオレンジ色です。真ボヤはホヤ特有の風味が強く、赤ホヤは比較的マイルドな味わいです。

ホヤの外見は大変特徴的で、突起に加え、入水孔と出水孔もあります。プラスの形状をしている方から海水(プランクトン等の栄養)を取り込み、マイナスの形状の方から水や糞を出すそうです。

ホヤは刺身や蒸し、鍋等多様な楽しみ方ができるそうです。専門家の方は、牛タン、ずんだ等の宮城名物にホヤも仲間入りさせたいとおっしゃっていました。その鮮度キープの難しさから、他のエリアにはなかなか新鮮な状態で提供できないため、ぜひ宮城に来られる方にホヤを味わっていただきたいと思いました。

<銀鮭・地域振興>

宮城県の養殖銀鮭について、一般社団法人フィッシャーマン·ジャパン様からお話を伺いました。

銀鮭はアラスカ等に多く生息し、日本にはあまり生息していないそうです。

フィッシャーマン·ジャパン様では、エコラベルであるASC認証を20206月に取得され、これは銀鮭では初となるASC認証であったそうです。

そのような次世代に向けた新たな取り組みも積極的に行っておられ、これまで経験と勘に頼っていた部分をカバーし、常にモニタリングできる環境を整えるべく、養殖へのIOTの活用も進めていらっしゃいます。

漁業に携わる人々が減ってきていることから、もっと若い世代にも漁師に興味をもってもらおうと、漁師の3Kをとてもポジティブなものにして広めていく活動もされていらっしゃいます。その3Kとは、「カッコイイ」「稼げる」「革新的」。

アーバンリサーチやアパレル企業とのコラボ等、新たな取り組みは既に開始されており、宮城から漁業界を盛り上げていくんだ!という熱い思いと実行力を感じ、私もMiss SAKEとして周りを巻き込みながら、自ら楽しんで日本酒、日本文化、地元を発信していきたいと思いました!

昼食には、ホヤや銀鮭と宮城の日本酒2種(「水鳥記」、「宮寒梅」の純米吟醸)のペアリング実食をさせていただきました。ホヤは5味を全て持っていると講義で伺いましたが、日本酒とあわせてみると、教えていただいたように甘みを感じることができ、ホヤはお酒がすすむ食べ物であることに納得しました。うまみも栄養もたっぷりであるにもかかわらず、低カロリーな食べ物ですのでホヤを食べたことのない方にもぜひ食べてみていただきたいです。

<日高見テイスティング>

今回の宮城での特別研修に同行いただいた2023 Miss SAKE宮城の千田さんのご親戚にあたる、平孝酒造の平井社長より、酒蔵のご紹介、また代表銘柄「日高見」についてご説明いただき、日高見の3種のテイスティングをさせていただきました。

平孝酒造様は、今回の研修場所である宮城県石巻市にございます。

平孝酒造の歴史は文久元年(1861年)に遡り、元々は岩手県盛岡市の菊の司酒造から分家し、石巻で酒造業を始められました。「日髙見」の名称は、現在の北上川を指す昔の呼称「ひたかみがわ」に由来します。また、『日本書紀』に記された「土地沃壌えて広し」とされる、太陽の恵みを受ける「日髙見国」も重ね合わせたものだそうです。

長い歴史の中で、地域の気候風土を活かした酒造りを行われている酒蔵様です。

ペアリングにいただいた日本酒3種は以下。

  1. 日高見 超辛口 純米(白いラベル)
  2. 日高見 芳醇辛口純米吟醸 弥助(黒赤ラベル)
  3. 日高見 純米大吟醸 助六(黒紫ラベル)

いただいた日本酒はどれも大変飲みやすく、①と②は3839℃に温めていただくのもおすすめとのことでしたので次回いただく際は温めていただこうと思います。