第14回ナデシコプログラムレポート(2024.05.12)

~未来を見据え、これからの社会を生き抜くために~

皆さま、こんにちは。

2024 Miss SAKE 鳥取の林原 有香です。

ナデシコプログラム14回目の講義を受講させていただきました。内容は以下です。

白鶴酒造銀座天空農園(白鶴酒造株式会社 天空農園チームリーダー山田様)

パーソナル·グローバリゼーション(グローバル·エデュケーションアンドトレーニング·コンサルタンツ株式会社 布留川 勝様、福田 聡子様)

白鶴酒造銀座天空農園(白鶴酒造株式会社 天空農園チームリーダー山田様)

今回の研修では、兵庫本社の白鶴酒造様の銀座天空農園を訪問する機会をいただきました。白鶴酒造様は、1743年に創業し、日本一の酒どころ「灘五郷」の一つ「御影郷」で約280年の歴史を持つ酒造会社です。今回の訪問では、東京支社が展開されている銀座天空農園を中心に、白鶴酒造の歴史や活動について学びました。

 

<白鶴酒造の歴史>

白鶴酒造は、日本一の酒どころである灘五郷の御影郷で酒造りを行っています。冬になると吹く六甲おろし、良質な水とお米の育つ環境、優れた人材である丹波杜氏の存在、江戸へお酒を運ぶ樽廻船の港に近いことなど、さまざまな要素により発展してきました。これらの自然条件と人的資源が組み合わさることで、白鶴酒造は高品質な日本酒を生産し続けています。

<銀座天空農園>

銀座天空農園は、白鶴酒造の東京支社が展開する都会のオアシスです。

東銀座のビル屋上に位置し、2007年に始まりました。ここでは独自開発米である白鶴錦が栽培されており、2013年からは天空農園で収穫した白鶴錦100%で仕込んだお酒が商品化されています。このお酒は、神戸市東灘区の酒蔵で製造され、毎年銀座の百貨店に卸されている限定酒です。

  

<天空農園の挑戦>

誰も想像していなかった、都会の中心である銀座で米作りを行うというユニークな試みは、土壌や日照などの課題を乗り越えるための努力と創意工夫が必要でした。山田様が中心となり、天空農園の田植えから収穫までの過程で社員の皆さんが大切に育てられていることが、2021年以降、等級検査で白鶴錦が2等という最高ランクの評価を受ける結果に繋がっています。

<屋上農園見学と日本酒試飲>

屋上農園の見学では、ビルの屋上で米作りが行われる場所を見学させていただきました。(目下には歌舞伎座が!本当に大都会の農園です。)

同社日本酒の試飲もさせていただき、大吟醸、山田錦、淡雪スパークリングなど、どのお酒も個性豊かで、各々に対するこだわりが感じられました。私もこれまで良く飲んでいたものもあり、試飲ということを忘れてたくさん飲んでしまいそうでした。

<日本酒から生まれたスキンケア商品>

同社は日本酒の発酵研究から生まれたスキンケア商品「米の恵みシリーズ」も展開しています。日本酒の成分を活かしたスキンケア商品は、肌に優しく効果的であり、年齢問わず多くの消費者から高い評価を得られています。この日講義に同行いただいた、透き通る美肌をお持ちの2023 Miss SAKE JAPANの山田琴子さんも昨年から使用されているそうで、お化粧崩れもしにくく、大変使い心地が良いとおっしゃっていました。

試供品を試させていただきましたが、しっとり感がありながらもべたつかず、とても使い心地がよさそうでしたので私も使って美肌を目指したいと思います。

同社のスキンケア商品は化粧品のみではなく、日本酒の入浴剤等も開発、販売されていますのでそちらも使ってみたいと思います。全身日本酒の美容成分入りのスキンケアはとっても贅沢ですね。

今回白鶴酒造様の銀座天空農園を訪問し、都会の真ん中で伝統的な米作りと日本酒造りが行われていること、そこにチャレンジされたことに大変感銘を受けました。

更に、同社は米国のモルソン·クアーズ社の人気のプレミアム低アルコール飲料「ZIMA(ジーマ)」と、米国No.1クラフトビール「BLUE MOON(ブルームーン)」の2ブランドの日本国内での独占輸入販売契約も締結されております。

白鶴酒造様のように、歴史ある酒造りの文化を守りつつ、未来を見据え新しい挑戦を続ける酒造メーカー様の取り組みも、日本酒の魅力とともに多くの人々に伝えていきたいと思います。

白鶴酒造の皆さま、休日にご講義いただき、ありがとうございました。

パーソナル·グローバリゼーション

(グローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社 布留川 勝様、福田 聡子様)

今回講義いただいたグローバル·エデュケーションアンドトレーニング·コンサルタンツ株式会社様は大手企業のエグゼクティブ向けにも研修を実施されており、貴重な内容を学ばせていただきました。

冒頭に布留川様がおっしゃっていた、大手企業への研修でも研修への姿勢によって今後の行動が異なり、危機感を持った人は伸びる(進化する)がそうでない人は変わらない、ということは、そうだなと納得しました。個人的な関心、現在の仕事内容からの関連性からしても、大変興味深い内容でしたので、瞬きも忘れるほどのあっという間の4時間でした。

<VUCA>

皆さんはVUCAという言葉を聞いたことがありますか?

Volatility:変動性(変化の質、量、スピード、大きさが予測不能)

Uncertainty:不確実性(問題や出来事の予測がつかない)

Complexity:複雑性(多数の理解困難な原因、抑制因子が絡み合っている)

Ambiguity:曖昧性(出来事の因果関係がまったく不明瞭で前例もない)

このような予測不可能な時代において、生き残るためには個人としてどのようなスキルやマインドセットが必要かを講義いただきました。

<グローバル人材の5つの定義要素>

グローバル人材になるための要素として、以下の5つがあります。

  1. ビジョナリーシンキング:将来を見据えた思考(右脳に浮かんでくるビジョンやアイデアを、左脳で実現可能か検証し、俯瞰する脳の習慣)
  2. セルフエンパワーメント:自らを鼓舞し、自己肯定感を高める(自分自身を常に最高の状態にしようとするマインドを持ち、そのための自分独自の方法を持っている)
  3. ダイバーシティ:多様な価値観を受け入れ、尊重する。
  4. コミュニケーション:効果的な意思疎通スキル(状況対応的に複数のスキルを使いわける)
  5. グローバルイングリッシュ:国際共通語としての英語力(ノンネイティブだがビジネスやプライベートで十分に意思疎通できる英語力)

これらの要素を意識的に鍛え、チャレンジしていくことで、グローバルな環境でも活躍できる人材に近づいていくことができます。

アリババを成功に導いたジャック·マーの「直観力」というYouTubeを講義で見ましたが、上記5つの要素について考えながら観てみるととても感化されます。

D-i-S-C理論>

動機や欲求の違いを以下の4つの要素の強弱バランスで整理した行動心理学上の理論を、D-i-S-C理論と呼びます。

D(主導傾向):意思が強く反対を押し切ってでも結果を求めるタイプ

i(感覚傾向):感受性が強く仲間とアイデアを認め合い楽しむことを好むタイプ

S(安定傾向):行動に一貫性があり、協力者との関係を重視しながら行動するタイプ

C(慎重傾向):緻密でミスを嫌い、仕事の質的向上を求めるタイプ

例えば、上記タイプ別で、上司からの指示のされ方によって仕事に対する取り組み姿勢が変わります。同じ日本人でも受け取り方というのは人によって様々ですので、日本人だからと一括りにするのではなく、協働する方がどのような方かを知り伝えることが、目的達成へのより効果的なコミュニケーションとなります。

<研修を通して>

今回いただいた研修で、自己啓発の重要性と具体的な手法について更に深く学ぶことができました。ビジョナリーシンキングの訓練、ジャック·マーのようなセルフエンパワーメントの方法等、今後も自分自身を高めていきたいと思います。

講義中にも教えていただいたセルフエンパワーメント要素として、攻撃的でも受け身でもないアサーティブを意識し、周りからポジティブビームを受けながらも自分からも出していきたいと思います。

これまでのMiss SAKEの活動も、振り返れば周りからの応援や多様なサポート等、ポジティブビームを周りからいただき自分をエンパワーしてくることができました。

今回講義にて学んだこと、これまでの海外経験も活かし、日本酒や日本文化を海外に発信する役割を持つアンバサダーとして常に学び、チャレンジしてく人物でありたいと思います。いただいた分以上に、皆様にも周囲にもポジティブビームをたっぷりとお返しできるよう精進して参ります。

布留川様、福田様、貴重な学びをありがとうございました。